40歳 自営業 男性
整形外科に行くと、痛みに対して湿布や痛み止めなどの外用薬を処方されることが多く、根本的な改善までは期待できないように感じています。
一方で、整体などの治療院はどのようなアプローチで痛みを改善していくのか興味があります。
整形外科と整体では何が大きく違うのか、それぞれの特徴や得意分野についても詳しく知りたいです。
ストレッチ希望内容
体がだるい・重く感じる時に効果のあるストレッチがあれば教えてください。
回答
40代、自営業という責任あるお立場で、日々お体を酷使されていることとお察しいたします。
整形外科での対応に物足りなさを感じていらっしゃるとのことですが、それは多くの患者様が抱かれる共通の悩みでもあります。
接骨院(整骨院)を運営する立場から、私たちの考え方とアプローチ、そしてお体のだるさを解消するための方法を詳しく解説させていただきます。
1. 整形外科と接骨院の「役割」の決定的な違い
整形外科は「西洋医学」に基づき、レントゲンやMRIを用いて「病名(骨折、ヘルニア、腫瘍など)」を特定し、手術や薬で「痛みを抑える」ことを得意としています。
しかし、画像診断で異常が見つからない「筋肉の硬直」や「機能低下」に対しては、湿布や痛み止めといった対症療法に留まりがちです。
一方で、接骨院や整体院は「東洋医学」や「解剖学的知見」に基づき、「なぜその場所に負担がかかっているのか」という根本原因を探ります。
接骨院のアプローチの特徴
• 「画像に映らない原因」を追究する: 痛みがある場所だけでなく、姿勢、歩き方、関節の動き、仕事中の癖などを総合的に観察します。
• 「手技(しゅぎ)」による調整: 湿布が表面的な消炎を目的とするのに対し、手技は硬くなった筋肉を直接捉えて緩め、滞った血流やリンパの流れを改善します。
• 自律神経へのアプローチ: 筋肉の緊張を解くことは、過緊張状態にある自律神経(交感神経)を落ち着かせ、疲労回復モード(副交感神経)へと切り替えるスイッチになります。
2. 接骨院が痛みや不調を改善していくプロセス
接骨院では、単に揉むだけではなく、以下のようなステップで改善を図ります。
① 姿勢・骨格の評価
自営業で集中して作業をされていると、無意識に姿勢が固定されます。
背骨や骨盤のゆがみをチェックし、どこの筋肉が過剰に働き、どこがサボっているかを見極めます。
② 筋膜・筋肉のリリース
「だるさ」の正体は、筋肉の中に溜まった老廃物です。
湿布では届かない深層の筋肉(インナーマッスル)に刺激を与え、ポンプ作用を促して老廃物を流し去ります。
③ 関節可動域の拡大
関節がスムーズに動かないと、周辺の筋肉がそれを補おうとして疲弊します。
関節に遊び(ゆとり)を作ることで、動作を軽くしていきます。
3. 体がだるい・重い時に効果的なストレッチ(実践編)
40代・自営業の方に多い「全身の重だるさ」は、特に**「背骨」と「股関節」**の動きが止まっていることが原因であることが多いです。
以下の2つのストレッチを、お風呂上がりや仕事の合間に取り入れてみてください。
【その1】脊柱(背骨)を解放する「キャット&カウ」
背骨には自律神経が通っています。ここを動かすと、全身の重だるさが抜けやすくなります。
1. 床に四つん這いになります。
2. 息をゆっくり吐きながら、背中を丸めて天井の方へ突き上げます。おへそを覗き込むようにします。
3. 次に息を吸いながら、腰をゆっくり反らせて胸を張り、目線を斜め上に向けます。
4. これを10回程度繰り返します。背骨のひとつひとつが動くイメージを持つのがコツです。
【その2】全身の血流を促す「腸腰筋(ちょうようきん)ストレッチ」
股関節の前側にある「腸腰筋」は、長時間座っていたり立っていたりすると固まり、足の血流を阻害します。
1. 片膝を床につき、もう片方の足を大きく前に踏み出します。
2. 上半身を真っ直ぐに保ったまま、ゆっくりと腰を前へスライドさせます。
3. 後ろ側の足の付け根(コマネチライン)が伸びているのを感じながら20秒キープします。
4. 左右交互に行います。ここがほぐれると、足先まで血が巡る感覚が得られます。
4. 最後に:40代からの「体のメンテナンス」の考え方
40歳を過ぎると、基礎代謝が落ち、若い頃のような「無理が効く体」から「ケアが必要な体」へと変化します。
整形外科が「火事(痛み)を消す場所」だとすれば、接骨院や整体院は「火事にならない家(体)を造る場所」です。
湿布でごまかせない重だるさは、お体が発している「限界のサイン」かもしれません。一度プロの手によって全身のバランスを整えることで、仕事のパフォーマンスも劇的に向上するはずです。
今回お伝えしたストレッチを試してみて、特に「この部位を伸ばすと気持ちいい、あるいは痛い」と感じる場所はありましたか?
その感覚に合わせて、より最適なケアをお伝えすることも可能です。











