47歳 会社員 女性
整体は肩こりや腰痛など、筋肉や骨格の不調に対して施術を行うイメージがありますが、整体院のホームページを見ると「内臓の不調」「ホルモンバランス」などにも対応していると書かれていることが多いように感じます。
そこで、薬では扱いづらい胃下垂のような症状に対しても、整体の施術は可能なのか知りたいです。
内臓に対する施術がどのような仕組みなのか、効果や考え方も含めて教えていただけると助かります。
ストレッチ希望内容
お腹の筋肉を伸ばすストレッチを知りたいです。
回答
47歳、会社員として日々責任あるお仕事をこなされている中、お体の変化や不調に向き合っていらっしゃるのですね。
接骨院・整体院のホームページをご覧になって「なぜ筋肉の専門家が内臓やホルモンバランスまで?」と疑問に持たれるのは、非常に鋭い視点だと思います。
接骨院(国家資格:柔道整復師)の視点から、胃下垂や内臓不調に対する整体のアプローチ、そしてお腹を伸ばすストレッチについて詳しくお答えいたします。
1. 整体・接骨院で「内臓」のケアができる理由
結論から申し上げますと、整体によって**「内臓の位置を整えること」や「内臓の働きをサポートすること」は十分に可能**です。
もちろん、病院のように薬で直接的に胃酸を抑えたり、ピロリ菌を退治したりするわけではありません。
私たちがアプローチするのは、内臓を支えている「器(骨格)」と、内臓を動かしている「神経(自律神経)」です。
胃下垂と骨格の深い関係
胃下垂は、文字通り胃が正常な位置よりも下がってしまう状態ですが、これには「姿勢」が大きく関わっています。
47歳という年齢層の方は、長年のデスクワークや更年期に伴う骨密度の変化、筋力低下により、いわゆる「猫背」や「反り腰」になりやすい傾向があります。
• 姿勢の崩れ: 猫背になると肋骨が下がり、腹部を圧迫します。すると内臓が押し下げられ、胃下垂を助長します。
• インナーマッスルの低下: 内臓を正しい位置に保持するための腹筋群(腹圧)が弱まると、胃は重力に従って下へ落ちてしまいます。
接骨院では、骨盤や背骨を矯正し、内臓が本来あるべき「スペース」を確保することで、胃下垂による胃もたれや消化不良を改善へと導きます。
ホルモンバランスと自律神経
40代後半は、女性ホルモンの分泌が急激に変化する時期です。
ホルモンバランスと自律神経は、脳の「視床下部」という同じ場所でコントロールされています。
背骨が硬くなると、その横を通る自律神経が乱れ、結果としてホルモンバランスにも悪影響を及ぼします。
背骨を柔軟に整える施術は、間接的に更年期特有の不調を和らげることにつながるのです。
2. 接骨院における内臓への具体的なアプローチ
具体的にどのような施術を行うのか、主な3つの手法を挙げます。
1. 内臓マニピュレーション(内臓整体):
お腹の上から優しく手を当て、内臓を包む「膜」の緊張を緩めます。これにより、内臓自体の血流を良くし、本来の動きを取り戻させます。
2. 横隔膜(おうかくまく)の調整:
呼吸の主役である横隔膜は、内臓の屋根のような存在です。横隔膜を柔軟にすることで、呼吸のたびに内臓が上下にマッサージされ、胃腸の働きが活性化します。
3. 腹圧の調整:
弱ったお腹の深層筋を活性化させ、天然の「コルセット」を作ります。これにより、下がった胃を物理的に下から支えられる体にしていきます。
3. お腹の筋肉を伸ばすストレッチ
胃下垂気味の方や、内臓が圧迫されていると感じる方に最適なストレッチをご紹介します。お腹(腹直筋や腸腰筋)を伸ばすことで、内臓を「引き上げる」効果が期待できます。
① お腹の前面を伸ばす「スフィンクスのポーズ」
お腹の筋肉が縮こまると胃が押し下げられます。ここを伸ばしてスペースを作りましょう。
1. うつ伏せに寝ます。
2. 両肘を肩の真下について、上半身をゆっくり起こします(顔は正面を向く)。
3. おへそを床に押し付けるようなイメージで、下腹部を伸ばし、30秒キープします。
• ポイント: 腰に痛みがある場合は、肘を少し前に出して角度を緩めてください。
② 側腹部を伸ばす「三日月のストレッチ」
お腹の横側を伸ばすと、内臓の「吊り下げ構造」が整います。
1. 足を肩幅に開いて立ちます。
2. 右手を高く上げ、体を左にゆっくり倒していきます。
3. 脇腹からお腹の横にかけて、気持ちよく伸びているところで20秒キープします。
4. 反対側も同様に行います。
4. 最後に:今の不調とどう向き合うべきか
47歳という時期は、ご自身のメンテナンスが今後の10年、20年を左右する非常に大切なターニングポイントです。
胃下垂や内臓の重だるさは、「薬で解決する病気」というよりは、**「生活習慣や姿勢の結果として現れている状態」**と言えます。
整体や接骨院で「体の器(骨格)」を整えることは、薬にはできない根本的な解決への第一歩となります。
ホームページに「内臓」や「ホルモン」の記載がある治療院は、単なるマッサージだけでなく、解剖学や生理学を深く学んでいる証拠でもあります。
一度、お近くの信頼できる接骨院で、「姿勢が内臓にどう影響しているか」をチェックしてもらうことをお勧めします。
まずは今日ご紹介した「お腹を伸ばすストレッチ」を、お風呂上がりに1回ずつ試してみてください。もし、ストレッチ中にお腹が張る感じや、逆に腰に痛みが出るようなことがあれば、いつでもご相談ください。状況に合わせて調整方法をご提案いたします。











